2026-01-01から1年間の記事一覧
NetSuiteを導入してしばらくすると、どこかのタイミングで必ず出てくる話題があります。 「入金消込、この運用で本当に大丈夫?」 実際に運用してみると、だいたい次のような問題にぶつかります。 全銀データと顧客名が一致しない 一括入金の配分ミス 誤消込…
会社にいると、なぜか必ず発生する問題があります。 「あの備品、誰が持ってる?」 ノートPC、モバイルルーター、HDMI変換アダプタ、検証用端末、会議用マイク…。存在は確かにあるはずなのに、所在が不明になる現象。 よくある運用の末路 だいたい次のどれか…
会社の会議室、予約は埋まっているのに誰も使っていないことってありませんか。 私はかなりあります。 「この時間空いてないじゃん…」と思って別の時間を探していたら、実はずっと空いていた、という経験は一度や二度ではありません。 これ、よくある話です…
生成AIが開発現場に入り込んでから、「コードを書く」という行為の意味が大きく変わりつつあります。 PythonやJavaScript程度なら、要件を書けば数十秒でそれなりに動くものが出てくる。最近では、ERPのような業務特化領域ですら、かなりのところまで生成で…
要件定義という工程は、いつもこう始まります。 何を作りたいのか、まだ言語化されていない 顧客も「困ってる気はする」くらいの温度感 こちらも正解が見えないままヒアリングに入る つまり、 全員ふわっとした状態でスタートするのが要件定義 です。 ここで…
次にやること:Power Appsで「出題ロジック」を作る ここからようやく 画面を触ります。でもやることはシンプルで、 セッションを作る 問題をランダムに引く 1問ずつ表示する まずは 「出題される」状態 を作ります。採点も保存もまだ後です。 今回やること…
はじめに。 データ構造を決めないと、試験アプリは必ず詰まります 試験アプリを作るとき、一番最初に決めるべきなのは画面でもフローでもありません。 データ構造です。 ここを雑にすると、あとで必ず詰みます。修正が効かない、分析できない、運用が回らな…
前回の記事では、なぜ「社内試験」という仕組みが必要になり、なぜPower Platformを選んだのか、という背景を書きました。 今回はそこから一歩進み、社内試験アプリをどう作るかを、設計レベルで解説します。 いきなり画面やフローの話には入りません。Power…
今回は、製造業やシステム開発の現場で避けては通れない「標準原価計算」をPower BIに組み込み、進捗とコストの状況を一目で把握できるダッシュボードを作ってみたので、その作り方を詳しく解説します。 単に進捗率を出すだけでなく、「本来かかっているはず…
――経営と現場の、どうしようもない立場の違いについて―― AIやデータ活用、DXといった文脈で、似たような失敗を何度も見てきました。そしてその多くは、技術的な失敗ではありません。もっと根の深い、「立場の違い」から始まっています。 今回は、よくある一…
※今回は若干マクロ的な観点からの考察です。 AI、特に生成AIの進展は、ここ数年で社会や産業の前提条件を大きく変えつつあります。ChatGPTに代表される大規模言語モデル(LLM)の登場以降、「AIを使うかどうか」ではなく「AIを前提にどう設計するか」が問わ…
AIに「Cursorって何がいいの?」と聞くと、だいたい返ってくるのは、こんな答えです。 CursorはAIを統合した次世代のコードエディタです。自然言語でコード生成や修正ができ、生産性向上が期待できます。 ……はい、それは知っています。 でも、会社でツール選…
結論(先に) NetSuite標準UIだけだと Excelっぽさは足りない でも Suitelet + スプレッドシートUIを使えば 「ほぼExcel」な入力画面は出せる 予算入力・修正・再提出まで、意外と現実的 ただし、ロール制約と操作責任は要注意。これは「便利だから誰でも触…
「分析」という言葉が嫌いだ、という話から始めたい 「分析します」と言われると、なぜか正しいことが言われる前提になる空気がある。 でも実際はどうか。 何を見たのか分からない 何と比べたのか分からない 結果だけそれっぽい言葉でまとめられる それを「…
結論(先に言う) 勝敗は用途で完全に分かれる。 業務フローに組み込みたい・人が触る前提 Power Automateの勝ち 処理量・柔軟性・ロジック重視 Pythonの圧勝 「Excelをどう使いたいか」を間違えると、どっちを選んでも地獄を見る。 今回やったこと(比較…
結論(先出し) NetSuite保存検索の「条件を1個入れるたびに検索が走る問題」は、 インラインのカスタムフィールドを1つ追加し 「そのフィールドに値が設定されていること」を初期条件にする ことで、保存検索だけを使って、実質“検索実行ボタン付きフォーム…
きっかけ:静かなオフィス、荒ぶる全社会議の日 普段のオフィスは、正直がらんどう。固定席もないし、来客も少ない。「今日はどこ座ろうかな」くらいの、のどかな世界。 ところが全社会議の日。 リモート勤務のメンバーが一斉に出社し、開場と同時に始まる椅…
はじめに ちょっとDX事例からそれるけど、これはこれで現場の困った事例を挙げてみますね。 1. まず、現場で何が起きたのか ある月末のこと。 経理「今月の支払、だいたいこのくらいです」 社長「“だいたい”じゃなくて、来月の資金繰りを見たいんだよ」 経理…
「承認が遅いんです」は、だいたい誰のせいでもない ある日、業務部門からこんな話を聞きました。 「承認フローがとにかく遅くて…月末になると全部詰まるんですよね」 よくある話です。でもここで不思議なのが、 承認者がサボっているわけでもない フロー自…
ある日の雑談から始まった たまたま経理の女性と話す機会がありました。雑談の流れで、最近の業務効率化の話に。 「最近、何か頼まれて作ってるものあるんですか?」 すると、少し困った顔でこう返ってきました。 「経理主任から、仕入れ先から請求書のメー…
正直な出発点 予算と実績は、たぶん完全には合わない 予算表と実績データを扱っていると、最初からこう思ってました。 どうせ全部は合わない 部門も科目もズレる 最後は人が直す なので今回も、 きれいに一致させることは目標にしない という前提で始めまし…
とっかかり:品質問題は、ある日突然やってくる 品質問題は、いつも静かに始まる。 クレームが少し増える 手戻りが多くなる 「前はこんなミスなかったよね」が増える そして、たいていその少し前に、熟練者が一人、会社を去っている。 ある日、経営層から出…
はじめに:この一言がすべてだった DX案件が失敗する瞬間は、だいたい派手じゃない。 エラーも出ない。怒号も飛ばない。 ただ、ぽつりと置かれた一言で終わる。 今日の締め新システムだとたぶん終わらないです この言葉が出た瞬間、プロジェクトは静かに死ん…
今回はケーススタディで行ってみます。 登場人物 自分(IT部門 主任) 現場と経営の翻訳家。 無茶振りを受けるたびに「これは事故か?」を瞬時に判断してしまう癖がある。 上司(部長) IT知識ほぼゼロ。悪気なし。 だが「とりあえず聞いてみて」が多い。 社…
はじめに(導入) NetSuiteで支払請求書(Vendor Bill)を運用していると、こんな声、聞いたことありませんか? 「承認依頼、来てたの気づかなかった」 「誰で止まってるのか分からない」 「結局Slackで催促してる」 うちの現場もまさにこれでした。承認フロ…
キャッシュアウト予測を出すと、必ずこの瞬間が来ます。 「……足りない」「全部は払えない」 今回は、NetSuite上の情報だけを使って“何を止めるか”をどう判断できるかを、実際に試したログとして整理します。 今回の実験テーマ 止める/止めないの判断軸 NetS…
支払承認フローを作ると、次に必ずこう聞かれます。 「これ、証跡として使えるの?」「監査のとき、何を見せればいい?」 今回は、NetSuiteに残る「支払承認ログ」を、監査対応で実際にどう使えるのかを実験してみました。 今回の実験テーマ 支払承認ログは…
支払承認フローを作った直後は、だいたいこう思います。 「これで勝ちだ」「もう勝手に払われることはない」 でも、運用を回し始めると“普通にすり抜ける”事故が起きます。 今回は、実際に起きやすい「承認フローすり抜けパターン」をNetSuiteで再現してみた…
支払予定日を入れ始めると、次に必ず出てくる要求があります。 「この支払、本当に今払っていい?」「誰がGO出したのか分からないのが怖い」 今回は、支払予定日を判断軸にした支払承認フローをNetSuiteで実際に作って、どう使えるかを試しました。 今回の実…
支払請求書(Vendor Bill)が増えてくると、金額よりも先にこう思うようになります。 「これ、いつ払うんだっけ?」「月末に払うやつと、来月でいいやつが混ざってる」 今回は、支払予定日(Due Date)を軸に支払請求書を管理すると、NetSuite上で何が変わる…