業務の隙間を埋める技術メモ。

「それ、作れるか?」より 「それ、作って大丈夫か?」を考えたい。 業務で“ちゃんと使える”かどうかを、 実際に手を動かして確かめたログを残しています。

フル・フレックス時代が来たのはいいが、僕はあと、どれくらい働いたらいいんだ?

 

私の勤める会社は、「フルフレックス・フルリモート」を掲げて一年中採用活動を続けています。
IT業界の人材不足は深刻ですから、各社が採用に全力を注いでいるのは当然といえば当然。採用活動にインパクトのある言葉を次々取り入れるわけですね。当事者としては、ありがたいばかりではあります。

 

で、同じく人材不足が叫ばれる介護・医療業界に目を向けると──
「介護者が入所者を窓から放り投げた」とか「暴力事件」とか、まあ穏やかじゃないニュースが日々飛び交っています。

じゃあIT業界はどうか?
確率統計的に考えれば、こっちでも相当トンデモ事件が起きててもおかしくないんですよね。でも表に出てこない。
理由は簡単で、ITは人の命を直接預かる仕事が少ないからなんでしょうね。成果物はたいていモニターの中だけで完結します。どっかの会社のシステムが止まったからって、そうそうメディアに気付かれるもんでもありません。その責任度の違いが、ニュースの報道優先度にも表れているということか。

つまりIT業界はク〇だと。ひどいことを言ってるな。──はい、今日の自虐タイム終わり(笑)。

 


自由すぎる働き方の落とし穴

ルフレックス・フルリモートの働き方は、自由度がとんでもなく高いです。
複数人で案件を回している時は、打合せやSlackなどで時間を合わせる必要もあって多少制約がありますが、ひとりで複数案件を回すようになると、途端に自由時間が爆増します。

そこで出てくるのが、
「え、今日あと何時間働けばいいんだっけ?」問題。

もうね、勤務開始時間や休憩を自由に決められるのは最高なんですが、そのぶん残り労働時間の把握がしづらい

1日8時間働かなきゃいけないとして──
例えば午後3時に「あれ、いま何時間働いたっけ?」と素で分からない。
残り時間が分からないと、

  • 3時間あるならこのタスク

  • 1時間ならこっち
    という段取りも決めにくい。

もちろん、ワークライフバランスのために残業しない前提で段取り組んでいるからこその、悩みではあるんですが。

 


マネーフォワードよ、なぜそこを表示しない

うちの勤怠管理はマネーフォワードですが、これがまた絶妙で。

労働時間の消化量が分かるのは「勤務終了後」。
勤務中に分かるのは

  • 勤務開始時刻

  • 休憩開始・終了時刻
    これだけ。

一番知りたい
「あと何時間働けばいいのか?」
だけは教えてくれない。

いや、そこだろ! その情報が欲しいんだよ!


だから作った。「勤務時間トラッカー」

というわけで、作りました。
「勤務時間トラッカー」(ドヤァ)

勤務開始時刻、休憩開始時刻、休憩終了時刻を入力すると、
“今日はあと何時間働けばいいか” を自動計算してくれる超便利ツールです。

やっぱりこういう軽めのアプリは Python がちょうどいい。
ちょっと書けばすぐ動くし、ちょっと直せばすぐ便利になる。
最高。

 


 

■ オチ

勤務時間トラッカーを導入してしばらく経ち、私は毎日とても快適に働けていました。
特に便利なのが、残り時間がすぐ分かるおかげでタスクの見積りが正確になったこと。
「今日はあと○時間だから、これを先にやって…」と、仕事の流れが本当にスムーズになったんです。

そんなある日の午後。
私はトラッカーを見て、こう思いました。

「よし、残り 1.5 時間。今日のラストは、あの軽めのタスクにしよう」

完璧な段取り。
誰が見ても合理的な判断です。

……のはずだったんですが。

予定していた“軽め”のタスクが、いざ開いてみたら
「軽いのはファイル名だけで、中身はヘビー級」
だったことが判明。

要するに、タスクの難易度を完全に見誤っていたわけです。

トラッカーの残り時間は合ってるんですよ?
Python が間違えるわけがない。
悪いのは、ただただ私の“記憶の中のタスクのイメージ”だけ。

結果。

「残り 1.5 時間のタスクだと思ったら、実際は 3 時間コースだった」

この状況、きっと多くのエンジニアが経験していることでしょう。
そして私は悟りました。

──タイムマネジメントは完璧でも、タスクマネジメントまでは助けてくれない。

結局その日は、想定していた“軽いタスク”をそのまま翌日に回し、
私は静かにPCを閉じたのでした。

トラッカーはちゃんと仕事をした。
私もちゃんと仕事をした。
ただ、タスクだけが裏切った。

そんな日もある。そんな日もあるんだぁ。(大事なことなので2度言った。)