ついこの間発表があった、Udemyの視聴者統計。私の個人情報と引き換えにダウンロードできるというので、ダウンロードしちゃいました。元気かなぁ、旅立っていった僕の個人情報笑。
で、ランキングを見ると、まあ予想通り今はAI系が強いですねやっぱり。検索急上昇ラインキングでも半分程度が生成AIに関係するキーワードでした。
その中で異質が、8位に鎮座する「簿記3級」ですね。なのでそこを、青年の主張的に掘り下げよう。上位ランキングで、唯一ITじゃないキーワードがランキングされていることからもわかるように、やっぱり簿記は根強いですね。でも私の経験でいくと、結構ITエンジニアでこの簿記を軽視している人が多い。多いんすよ。
ITエンジニアって基本、スクリーンの中では無敵になれる職業で、「ドヤァ、オレの技術力」なる職業であることに間違いはないのですが、作るものが企業の業務支援系のツールである限り必要な知識はIT技術以外にも業務知識、特に会計知識は切って切り離せないですよね。なのにそこの勉強はおざなりにする人が結構います。
結果、どういうことが起きているかというと、特に笑えたのが「前払金」と「未払金」の区別ができない系の間違い。
経費精算で、遠方への出張費とかはお金も高いし、事後で精算ではなく事前に見積って先に会社から前借りするってこと、よくありますよね。そのときに会社のお財布からお金を出すので会社の経理では「前払金」という勘定を使って払い出すんですが、これを「未払金」と勘違いして設計書に書いてしまい、実装してしまったということがあったんですよ。
当然、あとでお客さんから指摘を受けるんですが、そのときのエンジニアのセリフが卒倒級で、「いや、仕様ですからキリッ」
いやいや待てぇー、どこの世界に、お金を貸したら同時に返済義務まで追ってしまう取引があるんやぁ。
例えばA君にB君が一万円を貸すときのやり取りに直すとこんな感じ。
A君「一万円貸して」
「ほいよ」ピラッ万札 B君
A君「ありがとう」
「未払金計上しとくわ。後で一万円返すね」 B君
A君「あれ、後で一万円返さないといけないのオレで合ってるよね??」
「いや仕様ですからキリッ俺が一万円さらに払わないといけないんだよ」ドヤァ B君
簿記3級の過去問とかやると、選択肢を選ぶときに誤りの選択肢に出てきたりして、解いてみて答え合わせして、間違ったら「あちゃー、間違った」となって自身の記憶チェックができるんですね。簿記試験を合格した、というのは、こういった初歩的でやりがちなミステイクを自ら克服できた人だとも言えます。だから価値があると思ってます。
そういった修練を積まずに、「1時間で財務諸表が読める」的な動画だけ見て会計分かったつもりになっている人はこういう実務的な間違いを本当によくやらかします。はっきり言って、迷惑以外の何物でもない。財務諸表を「読む」のと「作る」のでは、全然違う知識技能が必要なんすよね。「読む」のは、投資家や社長の仕事。お金のない一般エンジニアや業務コンサルが求められるのは「作る」技術。そこの違いをわかってない。
で、「作る」技術を効率よく覚えられるのが「簿記」の知識体系。ということですが。
勘定科目を見ると確かに名前が似ていると言われれば似ているので、まあ間違えてしまう気持ちも分からんでもないですが、ちょっとそこは、ちゃんと勉強しようよと言いたい。
こういうことを、結構「高位」の位置にいるエンジニアでも平気でやらかすんで、ホンマにもう勘弁して。企業会計原則勉強しろとまで言わないから、せめて簿記は試験受けて合格するところまで理解度付けてくれ、と言いたい感じ満載です。伝わりますかね、私のこの気苦労(涙)
今回、Udemy動画でも簿記の人気が高いことがわかってちょっと一安心ですが、簿記を軽視するほぼすべてのITエンジニアに言いたいことがある。簿記は、動画見ただけではわからんぞ。自分で計算して、電卓叩いて、時間内に答えを出す訓練しないと、時間内には間違いなく解き終わらんぞ。その点、選択肢をあてずっぽうに選べば合格できる、チョロ目のIT系資格のように甘くはないからな。では。