一言コメントするだけで、それなりに動くプログラムをポンと生成してくれるAIの時代。
面白くて依頼を投げまくっていたら、気づけばデスクトップ上がテキストエディタだらけ、という状況に最近よく陥るようになりました。
さすがに秀丸や EmEditor を同時多発的に開き続ける運用にも限界を感じ始め、「そろそろIDEを使うべきか」と思い至った、というのが今回の話の出発点です。
IDEから距離を置いてきた理由
IDEをまったく使ったことがないわけではありません。
Visual Studio 世代なので、当時はIDEを使わないと開発自体が成立しない時代でしたし、Visual Studio自体は普通に使えていました。
ただし、Eclipseはどうにも合いませんでした。
-
動作が重い
-
プラグイン前提
-
情報が少ない(特に日本語)
今でこそ評価の定まったツールですが、当時のEclipseは「知っている人だけが使えるツール」という印象が強く、結局深く触らないまま距離を置くようになりました。
良いツールかどうかはいまだに正直分かりません。使っている人が多かったので、きっと良いツールなのだとは思いますが。
その後、Visual Studio Codeが登場し、使いやすいという評判も耳には入ってきました。
ただ、IDE特有の「ワンパック感」──使いこなすまでの学習コスト──が心理的なハードルになり、仕事の中で開発が占める割合が3割程度と低いこともあって、結局使わずじまいでした。
結果として、テキストエディタ中心の運用に落ち着いてきたわけです。
Cursorを入れてみた理由
とはいえ、冒頭の通りエディタ乱立状態はさすがに限界です。
そこで最近話題のIDE「Cursor」を試してみることにしました。
理由はシンプルで、「AI生成ができる」という売り文句が、今の時代として素直に刺さったからです。
無償期間が短いのもあり、とりあえず触ってみようという軽い動機でした。
まずは動画で学習。
今はツールの学習コストが動画で一気に下がるのは本当にありがたいですね。AIも含め、情報収集自体はかなり楽な時代になりました。
調べてみると、CursorはVisual Studio Codeをベースにしたエディタで、オープンソースを拡張したものだということを知りました。
想定外に刺さった「Markdown対応」
触ってみて意外に便利だと感じたのが、Markdownの扱いです。
AIの生成結果は基本的にMarkdown形式です。
これをそのままテキストエディタにコピペすると、** や見出し記号が残るので、他人が書いた文章とかに残っていたりすると、「ああ、AIで書いたな」と一瞬で分かって、「くすっ」と笑ってしまいますね。
それはともかく、生成結果をそのままのビジュアルで残したい、という欲求は以前からありました。
-
Word:起動する間に世界一周できる
-
OneNote:便利だが、テキストの自由度がやや低い
-
メジャーでない専用ビューア:いつまで継続利用できるか不安
結局、無難にテキストエディタに戻る、というループを繰り返していました。
その点、IDE内でMarkdownを自然に表示できるのは、AI生成結果の整理・蓄積という用途ではかなり相性が良さそうです。
AI生成のコードや解説を、フォルダ構成を意識しながらそのまま管理できるのは、地味ですが実用的だと感じました。
AI生成には過度な期待をしていない
もっとも、CursorのAI機能自体には、現時点ではそこまで期待していません。
理由は単純で、デグレードを検知する差分管理の仕組みが弱いからです。
生成物をそのまま信用する運用は、今のところリスクが高いと感じています。
当面は、
-
Cursor自体は学習・管理用途中心
-
AI生成は補助的に利用
-
生成結果はMarkdownで蓄積・比較
という使い方になりそうです。
本当の課題はツールではなく開発スタイルだな汗
ちなみに今日一日で操作したファイル数を数えてみたところ、121ファイルありました。
すべてテキストエディタです。
掛けた時間比で単純計算すると、1ファイルあたり2,3分前後。
効率的と言えばそうですが、さすがに運用としてはかなり無理があります。
Cursorを導入したことで何かが劇的に解決する、とは正直思っていません。
まず見直すべきなのは、自分自身の開発スタイルでしょう。
ということで、Cursorはしばらく「勉強中心」で使っていく予定です。
AI全振りではなく、差分管理と情報整理をどう組み込めるか。
そのあたりを試しながら、使いどころを探っていこうと思います。