業務の隙間を埋める技術メモ。

「それ、作れるか?」より 「それ、作って大丈夫か?」を考えたい。 業務で“ちゃんと使える”かどうかを、 実際に手を動かして確かめたログを残しています。

NetSuiteワークフローを説明することになったので、作成手順を振り返ってみた

NetSuiteのワークフローについて、
人に説明する必要が出てきました。

せっかくなので、

「自分がどういう順番で作ったか」

を整理する意味も込めて、
ワークフローの作成手順を一度書き出してみる ことにしました。

この記事は、
チュートリアルというより 作業ログの整理 に近い内容です。


この記事で作るもの(完成イメージ)

今回作るのは、かなりシンプルな申請フローです。

  • カスタムリスト(状態管理用)

  • カスタムレコード(申請レコード)

  • フォームに「申請」チェックボックスを配置

  • 「申請」にチェックを入れると

    • ステータスが「申請中」に変わる

    • 承認者にタスク(またはメール通知)が飛ぶ

いわば
NetSuiteワークフローの最小構成サンプル です。


0. 事前準備(権限と前提)

必要な権限

以下の権限を持つロールで作業します。

  • カスタムレコード

  • カスタムフォーム

  • ワークフロー

※ 管理者ロールであればすべて含まれています。


1. ステータス用カスタムリストを作成する

後からリストを差し替えることもできますが、
最初に作っておいたほうが圧倒的に楽 です。

登録順としては、

カスタムリスト → カスタムレコード

が自然だと感じました。


1-1. ステータス用カスタムリスト作成

メニュー
カスタマイズ > リスト、レコード、フィールド > リスト > 新規

設定内容

項目 値(例)
名前 申請ステータス
ID customlist_request_status

※ ID は customlist_ を除いた部分を入力するのがポイントです。

値の追加

説明
下書き 作成中
申請中 承認待ち
承認済 承認完了
却下 差戻し

設定後、保存します。


2. カスタムレコードを作成する

2-1. カスタムレコード新規作成

メニュー
カスタマイゼーション >
リスト、レコード、フィールド > レコードの種類 > 新規

設定内容

項目 値(例)
レコード名 申請レコード
ID customrecord_request
アクセスタイプ 必要に応じて

保存します。


2-2. フィールドを追加する

ワークフローで状態管理するためのフィールドを追加します。
※ フィールド追加は 一度保存した後 でないとできません。

カスタムレコードを「編集」で開き、
「フィールド」サブタブから 新しいフィールド を追加します。

① ステータス

  • 用途:申請状況の状態管理

  • 種別:リスト / レコード

  • リスト:先ほど作成した「申請ステータス」

プルダウンから探すのが大変なので、
リスト選択画面で Ctrl + F →「申請ステータス」検索 が楽です。

② 申請文

  • 用途:申請内容を記録

  • 種別:テキスト(用途に応じて)


3. カスタムフォームを作成する

カスタムレコードのフォームは、
基本的には自動生成されたものを使えばOKです。

今回は、

ステータスをフォームから変更できないようにする

ために、フォームをカスタマイズします。

手順

  1. カスタムレコードの「フォーム」サブタブを選択

  2. 「Standard 申請レコード Form」の
    左端にある カスタマイズ をクリック

  3. 分かりやすい名前を付ける

  4. 「フィールド」サブタブを選択

  5. 「ステータス」行の表示タイプを
    通常 → インライン・テキスト に変更

  6. 保存


4. ワークフローを作成する

いよいよ本題の申請フローです。

4-1. ワークフロー新規作成

メニュー
カスタマイゼーション > ワークフロー > ワークフロー > 新規

基本設定

項目
名前 申請ワークフロー
レコードの種類 申請レコード
リリース状態 テスト
トリガー レコード更新

※ リリース状態を「テスト」にすると、
自分だけに影響する状態で確認できます。


4-2. 状態(ステート)を追加する

以下の3つを作成します。

  • 下書き

  • 申請中

  • 承認済み

手順

  1. 「新しい処理」をクリック

  2. 追加された状態を選択

  3. 右の鉛筆マークで名前を変更

これを3回繰り返します。


4-3. ボタンを追加する

状態「下書き」:申請ボタン

  • アクション:ボタンを追加

  • トリガーの時期:入力

  • 条件:ステータスが「下書き」または「却下」

  • ラベル:申請

状態「申請中」:承認/却下ボタン

承認ボタン

  • 条件:ステータスが「申請中」

  • ラベル:承認

却下ボタン

  • 条件:ステータスが「申請中」

  • ラベル:却下


4-4. 遷移線を追加する

状態間をドラッグ&ドロップでつなぎます。

  • 申請:下書き → 申請中(申請ボタン)

  • 承認:申請中 → 承認済み(承認ボタン)

  • 却下:申請中 → 下書き(却下ボタン)


5. アクションを設定する

5-1. ステータス変更

各状態にフィールド値設定を追加します。

  • 下書き → ステータス:下書き

  • 申請中 → ステータス:申請中

  • 承認済み → ステータス:承認済み


 

 

6. 動作確認

実際にカスタムレコードを操作して、

  • ワークフローが動くか

  • 今どの状態にいるか

を確認します。申請、承認、却下ボタンを押し、レコードの状態が遷移できていれば成功です。

業務用に発展させていくとすると、申請時や承認時にメール通知するとか、承認者をロール制御するとか、承認・却下時にコメント入力を受け付けるとかですね。多段階承認も、Power automateほどではないですがある程度行えます。並列処理が行えないのがいまいち、といったところでしょうか。

 

ということで実際やってみるとやっぱり結構手順が多いです。あらためて見直してみると、このAI時代。スクリプトで組めば一発なので、むしろ逆にこのようなノーコード機能は足かせになっていくのかもしれないなぁと、感じてしまいました。