業務の隙間を埋める技術メモ。

「それ、作れるか?」より 「それ、作って大丈夫か?」を考えたい。 業務で“ちゃんと使える”かどうかを、 実際に手を動かして確かめたログを残しています。

【NetSuite】見積を修正したら受注はどうなる?

NetSuiteで見積から受注を作ったあと、
ほぼ確実にこう言われます。

「やっぱり金額変えてほしい」
「数量ちょっと修正できる?」

このときに湧く疑問がこれです。

👉 「見積を修正したら、もう作った受注はどうなるの?」

今回は、
見積を修正 → 既存の受注にどう影響するのか
を実際に試してみました。


今回やること(ゴール)

  • 見積 → 受注を作成済みの状態を用意

  • 元の見積を修正する

  • 既存の受注がどうなるか確認する


事前条件

  • 見積から受注をすでに1件作成済み

  • 見積・受注を編集できるロール


結論を先に言うと

見積を修正しても、すでに作成済みの受注は変わらない

👉 見積と受注は
変換後は完全に別物
として扱われます。

以下、実際の操作ログです。


手順① 見積から受注を作成した状態を確認

まず前回と同じように、

  • 見積A

  • 見積Aから作られた受注B

が存在している状態を用意します。

受注Bの明細:

  • 商品:A

  • 数量:10

  • 金額:100,000円


手順② 元の見積を開いて修正する

次に、元の見積Aを開きます。

取引 > 販売 > 見積

見積の内容を以下のように変更します。

  • 数量:10 → 12

  • 金額:100,000円 → 120,000円

修正後、保存


手順③ 受注を確認する

修正後に、受注Bを開いて確認します。

👉 結果:

  • 数量:10(変わらない)

  • 金額:100,000円(変わらない)

見積修正の影響は一切なし


なぜこうなるのか?

NetSuiteでは、

  • 見積 → 「提案内容」

  • 受注 → 「確定した取引」

という扱いになっています。

一度受注に変換した時点で、

  • 見積の内容がコピーされ

  • 受注として独立したレコードになる

ため、
元の見積をいくら直しても、受注には影響しません。


「じゃあ見積を直した意味は?」という話

意味はちゃんとあります。

  • 履歴として「最新版の見積」を残せる

  • 再度受注を作り直す場合に使える

  • 顧客への再提示用として使える

ただし、
既存の受注を修正したいなら、受注を直接修正する必要があります。


パターン別:どう対応するのが正解?

パターン① まだ受注確定前の場合

👉 受注を削除して、修正後の見積から再作成

  • 履歴がきれい

  • 後から見て分かりやすい


パターン② 受注は生かしたい場合

👉 受注を直接修正

  • 数量・金額を受注側で変更

  • 見積は「最初の提案」として残す


パターン③ 修正見積から新しい受注を作りたい場合

👉 見積から再度「受注に変換」

  • 受注が2件できる点に注意

  • どちらが正か運用ルールが必須


よくある勘違い

「見積と受注はリンクして同期される?」

❌ されません
→ あくまで変換時点でコピーされるだけ


「見積を直したら受注も直ると思ってた」

👉 Excel感覚だと起きがち
NetSuiteは 履歴重視の設計


やってみて分かったこと

  • NetSuiteは「過去を書き換えない」思想が強い

  • 勝手に連動しないのは、むしろ安心設計

  • 運用ルールを決めないと現場が混乱する


まとめ

  • 見積を修正しても、既存の受注は変わらない

  • 受注を変えたいなら、受注を直接編集

  • 見積→受注は「一方通行」

この仕様を知らないと
「なんで変わらないの?」事故が起きます。