業務の隙間を埋める技術メモ。

「それ、作れるか?」より 「それ、作って大丈夫か?」を考えたい。 業務で“ちゃんと使える”かどうかを、 実際に手を動かして確かめたログを残しています。

NetSuiteで「一部請求(分割請求)」をやってみた【実務でよくあるケース】

受注から請求書を作れるようになると、
次に必ず出てくる要望がこれです。

「今回は半分だけ請求したい」
「先に一部請求、残りは後日で」

NetSuiteで
一部請求(分割請求)ができるのか?
実際にやってみました。


今回やること(ゴール)

  • 1つの受注から
    👉 一部だけ請求書を発行
    👉 残りを未請求として残す

  • 受注側がどう変わるか確認する


事前条件

  • 請求可能な受注が1件ある

  • 商品明細に数量が入っている

  • 請求書作成権限があるロール


今回のケース設定

受注内容

  • 商品A

  • 数量:10

  • 単価:10,000円

  • 合計:100,000円

👉 今回は5だけ先に請求する。


結論を先に言うと

NetSuiteでは標準機能で一部請求が可能

やり方はシンプルで、
👉 請求書作成時に数量を減らすだけ


手順① 請求対象の受注を開く

取引 > 販売 > 受注

分割請求したい受注を開きます。


手順② 「請求書を作成」をクリック

受注画面上部の
「請求書を作成」 ボタンをクリック。


手順③ 請求書画面で数量を変更する

請求書画面が開いたら、明細行を確認。

  • 元の数量:10

  • 👉 今回請求する数量:5

ここで 数量を5に変更 します。

💡 金額は自動で再計算されます。


手順④ 請求書を保存する

数量を修正したら 保存

👉 この時点で
50,000円の請求書 が作成されます。


手順⑤ 受注側を確認する(重要)

請求書保存後、元の受注に戻って確認。

受注の状態

  • 請求済数量:5

  • 未請求数量:5

  • 請求済金額:50,000円

  • 残額:50,000円

👉 残りはちゃんと未請求として残る


残り分を請求してみる

後日、同じ受注で再度:

  • 「請求書を作成」

  • 残り数量:5 のまま保存

👉 2枚目の請求書 が発行される。


やってみて分かったこと

  • 分割請求は
    特別な設定なしでできる

  • 請求書ごとに履歴が残る

  • 受注側が「請求進捗管理表」になる


つまずきポイント① 数量を減らせない

原因例

  • 明細行がロックされている

  • カスタマイズで数量編集不可

  • すでに全数量請求済み

👉 権限・カスタマイズを確認。


つまずきポイント② 金額で分割したい

NetSuite標準は
👉 数量ベースの分割請求

  • 金額だけ半分、は基本NG

  • やるなら:

    • 明細を分ける

    • 割引行を使う

    • 別商品として管理

👉 運用ルールが必要。


つまずきポイント③ 分割請求に気づかれない

  • 請求書が複数になる

  • 経理・営業で認識ズレが起きやすい

👉 請求回数ルールの明文化が重要。


よくある誤解

「一部請求したら受注は完了?」

❌ ならない
👉 未請求分が残る限り、受注は完了しない


「請求書を削除したらどうなる?」

👉 請求済数量が戻る
(※ 権限・会計期間に注意)


まとめ

  • NetSuiteは標準で一部請求できる

  • 操作は「数量を減らす」だけ

  • 受注が請求進捗管理として機能する

この仕組みを知らないと、
「分割請求できないシステム」と誤解されがちです。