業務の隙間を埋める技術メモ。

「それ、作れるか?」より 「それ、作って大丈夫か?」を考えたい。 業務で“ちゃんと使える”かどうかを、 実際に手を動かして確かめたログを残しています。

入庫したら在庫はどう動く?(出荷との比較)|NetSuite実験ログ

前回の記事では、
発注書は在庫を増やす“予定”でしかない、
というところまで確認しました。

今回はその続きとして、

  • 実際に入庫すると何が起きるのか

  • 出荷と何が同じで、何が違うのか

実際の操作ログで確認します。


今回のゴール

  • 入庫の基本挙動を理解する

  • 出荷との対称性をつかむ

  • 在庫が増える瞬間を正しく理解する


ケース設定(共通)

商品

  • 商品B(在庫商品)

発注書

  • 発注数量:10

  • 受領済:0

  • 受領残:10


① 入庫(受領)してみた

操作ログ

  1. 発注書を開く

  2. 「受領」を作成

  3. 受領数量を 4 に変更

  4. 保存


入庫後の状態

発注書

  • 発注数量:10

  • 受領済:4

  • 受領残:6


在庫

  • 在庫数量:+4

👉
この瞬間に在庫が増える


② 同じ数量4を出荷した場合(比較)

同じ商品で、
今度は販売サイドの出荷を見ます。


出荷ログ

  • 出荷数量:4


出荷後の在庫

  • 在庫数量:-4

👉
同じ数量だが、動きは逆


③ 入庫と出荷の完全比較

観点 入庫 出荷
起点 発注書 受注
在庫 増える 減る
実績 受領済 出荷済
残数 受領残 出荷残
会計 未発生 未発生

👉
鏡写しの関係


④ 分割でやってみたらどうなる?

入庫を分割(4 → 3)

状態

  • 発注数量:10

  • 受領済:7

  • 受領残:3

  • 在庫:+7


出荷を分割(4 → 3)

  • 出荷済:7

  • 出荷残:3

  • 在庫:-7

👉
進捗管理の思想は同じ


⑤ 在庫評価はいつ変わる?

ここがよく聞かれるポイント。

結論

  • 入庫・出荷時点では
    仕入原価・売上はまだ動かない(設定次第)

  • 会計的な確定は次ステップ


次ステップ比較

フロー 次に起きること
入庫 仕入請求書
出荷 請求書

👉
物流と会計は分離されている


⑥ よくある勘違い

「発注したら在庫が増えた気がする」

❌ 増えてない
👉 入庫して初めて在庫


「入庫は請求と同じ」

❌ 違う
👉 入庫は物理実績


やってみて分かったこと

  • 入庫は「在庫を増やす唯一の実績」

  • 発注書は予定管理

  • 出荷と完全に対称構造

NetSuiteは
在庫を“動かした瞬間”を非常に厳密に管理している


まとめ

  • 在庫が増えるのは「入庫した瞬間」

  • 出荷は在庫を減らす鏡写し

  • 分割入庫・分割出荷は同じ思想

ここを理解すると、
在庫ズレの原因がかなり見えるようになります。