業務の隙間を埋める技術メモ。

「それ、作れるか?」より 「それ、作って大丈夫か?」を考えたい。 業務で“ちゃんと使える”かどうかを、 実際に手を動かして確かめたログを残しています。

入庫したけど数量を間違えた|NetSuiteで実際に試した修正ログ

 

発注書 → 入庫まで理解すると、
次にほぼ確実に起きるのがこれです。

「あ、入庫数量入れ間違えた」
「10来たと思ってたけど、実際は8だった」

今回は、
👉 入庫数量を間違えたときにどうなるか
👉 どこまで修正できて、どこから戻れないか
を実際に試しました。


今回のゴール

  • 入庫数量ミス時の挙動を確認

  • 修正できるケース/できないケースを切り分ける

  • 正しいリカバリ方法を理解する


ケース設定(共通)

商品

  • 商品B(在庫商品)

発注書

  • 発注数量:10


ケース① 入庫を「多く」入れてしまった(8 → 10)

実際の状況

  • 実物:8

  • 入庫登録:10(ミス)


入庫後の状態

発注書

  • 発注数量:10

  • 受領済:10

  • 受領残:0

在庫

  • +10

👉
この時点で 在庫が2多い


ケース①-1 まだ仕入請求書を作っていない場合

対応してみた

  1. 入庫トランザクションを開く

  2. 削除


結果

  • 在庫:-10(元に戻る)

  • 発注書:

    • 受領済:0

    • 受領残:10

👉
完全にやり直せる


ケース①-2 仕入請求書を作成済みの場合

ここからが地雷。


状況

  • 入庫:10(ミス)

  • 仕入請求書:10 作成済み


試した結果

  • ❌ 入庫は削除できない

  • ❌ 数量修正も不可

👉
実績が確定している


正しい対応

  • 仕入先返品(ベンダー返品)を作成

    • 数量:-2


結果

  • 在庫:-2

  • 実在庫と一致

👉
「消す」のではなく「打ち消す」


ケース② 入庫を「少なく」入れてしまった(10 → 8)

実際の状況

  • 実物:10

  • 入庫登録:8(ミス)


入庫後の状態

  • 発注書

    • 受領済:8

    • 受領残:2

  • 在庫:+8

👉
不足分2が未入庫扱い


この場合の対応

正解ルート

  1. 追加で入庫を作成

  2. 入庫数量:2


結果

  • 受領済:10

  • 受領残:0

  • 在庫:+10

👉
一番安全


ケース③ 入庫数量を間違えたまま月をまたいだ

状況

  • 会計期間クローズ

  • 入庫は前月


結果

  • ❌ 修正・削除不可

  • ⭕ ベンダー返品 or 追加入庫で調整

👉
時間は最大の敵


出荷との違い(ここが重要)

観点 入庫 出荷
数量ミス よく起きる 比較的少ない
削除可能 請求前まで 請求前まで
確定後対応 仕入先返品 返品請求書

👉
思想は同じだが、影響は在庫側が大きい


よくあるNG対応

❌ 発注数量を後から変える

👉 発注と実績がズレる


❌ 在庫調整で合わせる

👉 原因が消える(分析不能


実務で決めておくべきルール

① 入庫後すぐ確認

  • 当日中

  • 請求前


② 間違えたら「消せるうちに消す」

  • 躊躇しない


③ 確定後は返品で直す

  • 履歴を残す


やってみて分かったこと

  • 入庫は在庫を直接壊せる操作

  • だからNetSuiteは簡単に戻させない

  • 正解は「修正」ではなく「相殺」


まとめ

  • 入庫数量ミスは必ず起きる

  • 請求前なら削除でリカバリ

  • 確定後は仕入先返品で対応

NetSuiteは
ミスをなかったことにするERPではない