仕入先返品を作ると、在庫は減ります。
でも次に必ず出てくる疑問がこれです。
「で、お金はいつ戻った扱いになるの?」
今回は、
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仕入先返品をしただけでは何も戻らない理由
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お金が戻る“本当のトリガー”
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実務で混乱しやすいポイント
を 実験ログ形式で確認します。
今回のゴール
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返品=返金ではないことを理解する
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NetSuiteでの「お金が戻る瞬間」を特定する
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会計・在庫・実務のズレをなくす
ケース設定
前提
① 仕入先返品を作った直後
状態を確認
在庫
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-2
買掛金
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変化なし
👉
お金は1円も戻っていない
② なぜ返品したのにお金が戻らない?
理由はシンプル。
👉
役割が違う
③ 返品クレジットを作ってみた
操作ログ
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仕入先返品を開く
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「返品クレジット」を作成
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数量:2
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保存
作成後の状態
買掛金
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-2分減少
👉
ここで初めて「お金が戻った扱い」
④ 実際の返金パターン3つ
NetSuite上では、
「どう戻るか」はこの3パターンに分かれます。
パターン① 次回請求と相殺
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一番多い
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支払額が減る
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現金は動かないが帳簿上は戻っている
パターン② 返金(現金)
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ベンダーから返金
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クレジットを返金処理
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現金が増える
パターン③ 別請求に充当
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他の仕入請求書に適用
👉
柔軟だが管理が必要
⑤ タイミングのズレが生む混乱
よくある事故
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月内:返品
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翌月:返品クレジット
結果
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月末時点では
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在庫:合ってる
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買掛金:多い
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👉
経理から怒られる
⑥ 販売返品と並べてみる
| 観点 | 仕入先返品 | 販売返品 |
|---|---|---|
| 在庫 | 減る | 増える |
| お金 | クレジットで戻る | 返金・相殺 |
| 実績 | 物流→会計 | 会計→物流 |
| 混乱点 | 戻った気になる | 返金漏れ |
⑦ 実務ルールとして決めたいこと
最低限これだけ
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返品=クレジットまでが1セット
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月跨ぎ禁止(可能な限り)
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「返品だけ作って満足」しない
やってみて分かったこと
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NetSuiteは「返品=返金」とは扱わない
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お金が戻るのは 会計トランザクション
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物流と会計の分離は一貫している
まとめ
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仕入先返品ではお金は戻らない
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返品クレジット作成が本番
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相殺・返金・充当を使い分ける
NetSuiteは
現実の業務をそのまま再現しているERP。