業務の隙間を埋める技術メモ。

「それ、作れるか?」より 「それ、作って大丈夫か?」を考えたい。 業務で“ちゃんと使える”かどうかを、 実際に手を動かして確かめたログを残しています。

返品が多い仕入先をどう見抜く?|Netsuite実験ログ

 

仕入先返品・返品クレジットまで一通り触ると、
次に出てくるのがこの疑問です。

「で、どの仕入先が問題なんだっけ?

今回は、

  • NetSuiteにすでにあるデータだけで

  • 無理なカスタマイズをせず

  • 実務で“使える切り口”として

返品が多い仕入先を見抜く方法を試しました。


今回のゴール

  • 「感覚」ではなく「数字」で仕入先を見る

  • 返品の多さを正しく比較する

  • 改善につながる指標を作る


① まずやりがちな失敗

❌ 返品件数だけを見る

仕入 返品件数
A社 5
B社 2

👉
取引量を無視している


② 正しい第一歩:返品率を見る

見たい指標

返品数量 ÷ 入庫数量

実験ログ(例)

仕入 入庫数量 返品数量 返品率
A社 1,000 50 5%
B社 100 10 10%

👉
B社の方が危険


③ NetSuiteでどう集める?

データ元

  • 入庫(受領)

  • 仕入先返品

  • 返品クレジット(補助)


集計単位

  • 仕入

  • 商品

  • 期間(月・四半期)

👉
最低限ここだけ


④ 金額ベースで見てみた

数量だけでは足りないケース。

なぜ?

  • 高額品の返品はダメージが大きい

  • 数は少なくても損失大


指標

返品金額 ÷ 仕入金額

実験結果(例)

仕入 仕入金額 返品金額 金額返品率
C社 ¥10,000,000 ¥200,000 2%
D社 ¥1,000,000 ¥100,000 10%

👉
D社の方が重症


⑤ 「理由」が見えないと改善できない

次の壁

返品が多いのは分かった
なぜ?


見たい切り口

👉
返品理由コード


実験的対応(カスタマイズなし)

  • メモ欄を必須入力

  • 定型文運用

👉
後でテキスト分析できる


⑥ 危険な仕入先の特徴が見えてきた

実際に並べてみると…

  • 特定商品だけ返品率が高い

  • 特定月だけ急増

  • 分割入庫が多い仕入

👉
業務構造の問題が見える


⑦ 現場に刺さる見せ方

NG

  • 一覧表を渡すだけ


OK

  • ワースト3仕入

  • 前月比

  • 返品率10%以上を赤

👉
判断が早くなる


⑧ 改善アクションにつなげる

数字が出たら終わりではない。

  • 発注数量の見直し

  • 検品強化

  • 仕入先変更検討

  • 契約条件の再確認


やってみて分かったこと

  • NetSuiteには材料は全部ある

  • 足りないのは「見方」

  • 返品率は仕入先評価の入口


まとめ

  • 件数ではなく「率」で見る

  • 数量と金額の両面が必要

  • 理由とセットで初めて改善できる

NetSuiteは
分析できるERP